缶切

缶切いろいろ


缶切にはいろいろなタイプがあります
個性豊かで優れものの缶切をご紹介しましょう

オープナー


みなさんのご家庭にはいくつぐらいの缶切がありますか?そもそも缶切っていつ頃からあるかご存知ですか?


缶切は、英語で tin opener とか can opener と言いますが、缶詰の蓋を切断しながら開ける道具ですね。これを最初に作ったのが、1858年、アメリカのエズラ・J・ワーナーという人で、イギリスでブリキ缶の缶詰が作られるようになってから48年もたってのことでした。それまでは「ノミとハンマーで開けてください」って但し書きがあったくらいですから、結構ワイルドですね。このワーナーさんの缶切は缶詰に突き立て、廻して開けるもので、その約10年後、缶の縁を切る方式が発明されています。


現在では、プルトップ缶(通称パッ缶)が多くなってきて缶切を使わなくても開けられる缶詰もありますが、では缶切ってどうゆう種類のものがあるかご存知ですか?


一般的なところでは、①蓋のまき締めに掛けて蓋の内側を押し切って行くタイプ。きっと誰もが経験するタイプだと思いますが、切り口がギザギザになってちょっと手裏剣みたいです。わたしはよくこの蓋で遊んで怒られました。テコの力で押し切って行くこのタイプは手前に切って来るのと、向こうに押して行くのと二種あるんです。ちょうどアメリカの鋸が押し切、日本の鋸が引くときに切るのと同じような違いですから、何か文化の違いがあるのかもしれません。この缶切の醍醐味は、缶を一周してきて最後の一切の時です。ピッタリ合うと蓋が中に落ちてしまいますから、缶切の先などで蓋をすくいあげなければなりません。ですから、ほんのちょっと残してひねりながら切り取った蓋を上に持ち上げるんです。スマートですね。缶切の美学です。


ちなみに私は、子供のころに夕ご飯の支度で缶詰を開けながら、この缶切を使うのにリズムが大切だということを会得しました。


②次に便利なのは、まき締めに掛けながら、蓋の内側を刃で切ってゆくタイプ。これは力もかからず、切りくずも少ないという利点があります。刃は固定式のものと円盤刃と2タイプありますからお好きなほうを選ぶといいのですが、最後は缶の中に蓋が落ちてしまうという難点があります。美学が無いのです。しかも、切り口が刃の幅しかないため狭く蓋を取り出すためには、落ちた蓋の一方を更におして片方を持ち上げるという哀しい作業が必要になります。あくまで、個人的缶切の美学の問題ですから、あまり真剣にならないでくださいね。


アメリカのドラマや料理番組を見ていると、この電動タイプが良く出てきます。


ちなみにこのタイプの缶切を製造しているメーカーさんのためにフォーローしますと、なんと言っても開けるのに力がいらず子供やお年寄りにも使いやすい。缶を切る時の切りくずが少ないといった良い面もあるのです。


③この刃で切るタイプの優れものが、イギリスの「トッパー缶切」です。私がこの缶切を30年ほど前に買ったとき、目から鱗が落ちるとは・・・と感動して、ためつすがめつ眺めたのを覚えています。トッパー缶切は、缶詰の本体と蓋とをまき締めしているところを横から切り分けてしまいます。何という発想の転換でしょう。切り口は安全で、切りくずが中に落ちるということはありません。しかもレバーは軽く②と同様お年寄りでも簡単に回すことができます。横向きについている刃は回転式でここに切りくづが残りますが、爪楊枝などでとってあげればきれいになります。私は長年これを愛用し、さすがに刃が痛んだので二つめを使っていますが、デザインも変わらず、メーカーの自信の程が感じられます。


唯一、トッパー缶切の弱点といえば、次にご紹介する多目的缶切とは違い、缶切でしかないということでしょう。でもこれは最高の美学だと思います。ちょっと熱くなりましたかね?


④さて、缶詰を食べるのは食卓だけとは限りません。保存性、携帯性からいえばアウトドアでの缶詰の役割は非常に大切です。主役をはるくらいでしょう。そこで、登場するのが、多目的缶切、そう昔からあって、缶切の反対側に栓抜き、ハンドルの中にはコルクスクリューが折りたたんであるあれです。缶切の部分は①の押し切りタイプ。キッチンにあっても場所をとることなく主婦の見方!携帯にも便利です。是非、地震や災害の時のための非常用持ち出し袋に入れておくことをお勧めします。出来れば、2~3個。なぜって?非難先で人に貸しても良いようにです。これ、まじめなお勧めです。


⑤アウトドアや災害時に活躍するのがヴィクトリノックスに代表される多目的ナイフですね。これにも必ず、缶切はついてます。私も何種類か持っていてカバンや車の中に常備してありますが、先日、実家に帰ったときに、叔父が戦時中につかっていたナイフを見せてもらいました。時代を感じさせるものでしたが、ハンドルに「十徳ナイフ」と書かれていて戦車のレリーフがあるのです。やはり、ナイフや缶切、コルクスクリューなどがついていて、ちょっとおねだりしたくなりましたが、叔父の思い出の品なのでしょうから、自重しました。


⑥さて、缶切の話です。以上のほかに缶切といえば、皆さんよくご存知で特殊なものがあります。それを二つご紹介しましょう。一つはコンビーフの缶詰の缶切です。そう、缶詰にくっついていて、Tの字型のです。缶の本体についた帯状の傷にそって巻き取るもので、コンビーフ缶独特のものです。巻き取るときに、Tの字のハンドルを缶詰の外側に持ってくるのがコツです。私は子供のころに、巻き取ったところを戻して、ぜんまいばねのように遊ぼうと考え手を切ったことがあります。皆さんは是非そんな悪戯はしないでくださいね。


もう一つ、今はあまり見かけなくなりましたが、ジュースの缶に飲み口を開ける缶切。年配の方は覚えているでしょうが、嘴のようになった先を缶蓋に刺して二箇所穴を開け、そこから、ジュースを呑んだんですよ。プルトップのジュース缶が出来てからすっかり消えてしまいましたね。やはり子供のころに、遠足かキャンプで、缶切が無く、このジュースの穴あけで、一つ一つ穴を開けていって一周させ、蓋を開けたことがあります。立派な缶切であることの証明?でしょう。ちなみにこのジュース用缶切、昔々の駅の売店や列車の車内販売で売っていたジュースには、透明プラスチックの蓋に挟まって付いてきたものでした。懐かしいのは私だけでしょうか?


ぜひ、スーパーや日用品店に行かれたら、缶切コーナーをのぞいてみてください。色々な種類の缶切があって面白いこと請け合いです。そう、左利きの方用のもちゃんとありますから、試してみてください。右利きの人が使うと脳の刺激にも効果あるとおもいますけど・・・。















 
  まき締めタイプ
固定刃がついていて歯車で蓋を咬むようになっている   


















トッパー缶切
私のお気にいり!



















便利な多目的缶切
左に缶切、右は栓抜き中は珍しいジュースの穴開けです。
商品名は「三徳缶切ジュース」でした。









ヴィクトリノックスに必ず付いている缶切












コンビーフの缶詰には専用の缶切が付いています。昔から変わらないシンプルな形状が嬉しいですね




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