遊び

缶詰を使った懐かしい遊び


缶詰は子供の遊び道具でもありました
懐かしい記憶…思い出せたらいいね

缶詰を使った遊び


みなさんは子供のころ、どんな遊びが好きでしたか?私は家の中で遊ぶのも好きでしたが、外で近所の子供たちと遊ぶのも大好きでした。今思うと、よく走り回っていたなと思うくらい、元気というか騒がし子供だったのでしょう。思い出すと、私の家の周りにはまだ大きな原っぱがあって牛が草を食べていたりしていましたし、その横で、ハンドベースをして遊んだものでした。


そこで、缶詰を使った遊びを思い出してみました。


【缶けり】
よび名が違うところも有るかもしれませんが、私たちは「缶けり」または、「缶けり鬼」と言っていました。「ねぇ○○ちゃん缶蹴りしよう~」って感じです。


ルールは、石や釘などで地面に円を描き、その真ん中に空き缶を逆さまにして置きます。鬼以外の誰かが缶を蹴り、(二回目以降は前に鬼だった人だったと思います)鬼がその缶を戻して立てるまでに、みんなは逃げて隠れてしまいます。鬼は、探しに行って見つけたら名前を呼び、缶のところに戻って缶を足で踏んで確定します。「○○ちゃんみっけ」


ただ、缶を足で踏む前に名前を呼んだ子またはまだ見つかっていない子に缶を蹴飛ばされたら、ご和算で、それまで見つかって捕虜になっていた子らも自由の身になって復帰します。ですから、隠れている子も鬼の様子を窺っていて、缶を離れたすきに仲間を助けに行くため缶を蹴りに突入するのです。


缶けりの過酷なところはここにありました。人数が多すぎたり、小さい子が鬼をやると、缶を踏む前にほとんど他の子に缶を蹴られてしまい、振り出しになってしまうのです。何回もこれをやってしまうと鬼はだんだんつらくなります。逃げる子も飽きてしまいます。しまいには、いやになって癇癪を起す鬼もいます。ですから、適度な人数(5~8人ぐらいでしょうか)が大切でした。


でも子供って遊びの中にも気配りをしますよね。みんなの様子を微妙に察知してあまり鬼を一人ぼっちにしないようにしたり、適度に見つかって交代したり・・・そうやって遊んだものでした。


そう、主役は缶詰です。缶はなるべくしっかりしたスチールの缶詰がよく、蓋が残っていたら折まげて中に入れます。アルミの缶では蹴ったときにクニャって曲がってしまい使い物になりません。たまに運動靴の先に挟みついたりもします。だからスチール缶です。缶はさかさまに立てます。空いた口を上にすると蹴っても飛んでいかないのです。


子供は遊びの天才です。身近なものをなんにでも変化させるのは想像力でしょう。シンプルなかくれんぼ、鬼ごっこという追いかけっこの遊びに缶詰という道具を取り入れたのは、家庭の食卓に缶詰がどんどん登場してきた昭和30~40年代の賜物だったのしょうか。


【缶ぼっくり】
缶下駄とも言うようですが、私たちは「ぽっくり」が変化し「缶ぼっくり」と言っていました。ぽっくりで分るように、空き缶を下駄にした遊びです。


これは、空き缶を加工して遊ぶものですが、けっこう楽しかったのを覚えています。


まず、同じ大きさの空き缶を二つ用意します。大きさが同じであれば、みかんとパイナップルでもかまいません。でも足を乗せて歩きますからスチール缶が良いでしょう。乗ったとたんにつぶれてしまったら、ちょっと笑ってしまいます。


この空き缶をさかさまにして、缶の胴体、それもなるべく上の方(底蓋に近いところ)に二つ穴を開け、荷紐を通します。穴は釘などで開けますが、ちょうど円の直径の端になるように開けないと紐を通したときにバランスが悪くなります。


紐は輪になるように通して膝上ぐらいまでのところで、持ちやすい長さに調節しますが、長いと缶が足から離れてしまいうまく歩けません。この紐の張りぐあい、缶と足との密着具合が肝心なんです。


両足用に2個作り、紐を持ちながら、足と缶とが離れないように手と足を動かして歩いてゆきます。バランスと緊張が面白いですね。わざとぬかるんだところに入ったりすると空気の逃げる音がポコッとしてそれを楽しんでどんどん深みにはまって戻ってこられなくなったこともありました。


缶けりや缶ぼっくりのような遊びの道具ではないですが、子供の周りでは缶詰はさまざまな道具に変化してゆきます。


水彩絵の具の筆洗い容器だったり、花火の時に使うロウソク立てにも変身します。ロウソク立ては直接ろうを垂らしてそこにロウソクを立てることもありましたが、細い釘を打って立てることもありました。


切り取った缶の蓋を手裏剣よろしく飛ばして遊んだこともありました。


他にも缶詰を使った遊びがあるかもしれません。でも、「缶けり」も「缶ぼっくりも」子供の足だから出来たことで、大人になった私がやったら缶はどこかに飛んでいって誰かにあたったり、乗ったとたんに缶がつぶれたりと恥ずかしいことになるでしょう。空き缶を使った遊びは子供の特権なのかもしれませんね。そう思うと、ちょっと寂しい気もします。



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