王様 |
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缶詰の王様 |
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みなさんが缶詰と聞いてすぐ思い浮かべる商品はなんですか?これは、本当に人それぞれだと思うんですけど、きっと、私の缶詰の王様(お気に入り)はこれだ!というのがあると思います。 たとえば、パイナップルの缶詰、桃の缶詰などのフルーツ缶詰。どこまでも甘くガラスの器に開けた時のあのなんともいえない華やかな感じ。缶詰の王様と言ってもいいかもしれません。だれもが子供の頃熱を出したときなどにお世話になった記憶があるかもしれません。シロップだけでも美味しかったのを思い出してはよだれがでてきますね。 それとも、いわしや鮭といった魚介の缶詰。これは、夕食の準備で急がしいお母さんの助っ人ですね。いざ料理にとりかかったものの、何か一品足りないなと感じ鮭の缶詰を開けて大根おろしを添えて出したり、急遽鮭チャーハンにメニューを変更したり・・・そういえば、鮭の缶詰は、昔よくあった酒屋さんの隣続きの立ち飲み居酒屋で、ちょっと高級な一品でした。「給料が入った時でないと頼めなかったんだよな」なんて部長が飲みながら懐かしがっていました。これも王様ですね。 デパートで売れる缶詰の王様はなんと言っても蟹の缶詰です。それもタラバ蟹の足ところ(棒肉って言います)だけを使った超高級品。お歳暮なんかでいただいたらこれは、もう天にも昇る喜びようでした。だって、一個10,000円もする本当の高級品があるんです。ラベルは金色の線が太く入り、蟹の絵が圧倒的存在感で浮き出している。マヨネーズや酢醤油でシンプルに食べるのが好きでしたが、皆さんはどんな食べ方が好きですか?あっ、もちろん私のいただいたのは、もっと庶民の手の届くやつ。それでもおう~って声がでましたっけ。 そうそう、贈答品で缶詰の王様といえば、銀座にある有名店の缶詰ギフトセットですね。今もギフト商品の定番に位置しているあれです。ブルーと赤のストライプをあしらったオリジナルの缶詰はちょっとモダンな感じで、ソーセージやハムが缶詰になっているのです。おにぎり型の缶もめづらしく、私が始めていただいたときには、とうとうこうゆう贈り物をいただけるようになったのかと変な感慨があったのを覚えています。 さて、日本はアメリカ、中国に次ぐ缶詰生産国で、同時に大消費国です。人口から考えればこの2国と並んでいるのはびっくりですが、それだけ、日本は缶詰とのかかわりも深いということ。明治時代に造り始めた当初から缶詰は日本の輸出品の華でした。鮭の缶詰はパリ万博にも出品され、ヨーロッパで高い評価を得ていたんです。さらに、輸出ばかりではなく、日本のメーカは、海外での缶詰生産にものすごく積極的です。鮮度を缶に詰めて保存するのですから技術を輸出しながら、いい食材のあるところで作るっていうのは生産者の熱意です。だから海外にもどんどん出てゆく。 ただ、その弊害もあって、一時ブームになったナタデココってありましたよね。あのブームが下火になってすぐ、フィリピンの小さな農家の軒先に、日本向けに作られたナタデココの缶詰が山積みになっているのを見て哀しくなったことを思い出します。 また、日本には非常に美味しいアスパラガスの缶詰があったのですが、現在スーパーで売られている98%ぐらいは中国産になってしまいました。産業協力・技術輸出の結果と時代の趨勢とは言え、感慨深いものがあります。 では、輸入缶詰のランキングはどうなっているのでしょう。 フルーツ缶詰の輸入金額は合計$246,653,000-で主なものは次の通りです。(単位:米ドル 出所:財務省貿易統計 2000年) 1)桃 $65,759,000 (中国43%、南アフリカ29%、ギリシャ17%、オーストラリア6%、その他5%) 2)パイナップル $41,137,000(タイ50%、フィリピン25%、インドネシア17%、マレーシア7%、その他1%) 3)ミックスド.フルーツ $17,504,000(南アフリカ36%、タイ23%、その他41%) 4)チェリー $13,328,000(チリ38%、中国31%、その他31%) 5)梨 $9,196,000(オーストラリア48%、南アフリカ39%、その他13%) 6)あんず $3,859,000(南アフリカ76%、その他24%) やっぱり、桃とパイナップルは圧倒的です。孫悟空も大好きな桃は中国からの輸入が多いですね。 野菜缶詰は合計$254,612,000で 1)竹の子 $123,250,000(中国95%、台湾2%、タイ2%、その他1%) 2)スイートコーン $69,924,000(アメリカ84%、その他16%) 3)フレンチ.マッシュルーム $18,008,000(中国80%、その他20%) 4)他のきのこ $13,609,000(中国88%、その他2%) 5)アスパラガス $10,220,000(中国98%、その他2%) 6)ヤングコーンコブ $4,787,000(タイ99%、その他1%) 7)野菜スープ $4,253,000(アメリカ59%、その他41%) 2位のスイートコーンを除く上位5位までが中国からの輸入でしかも桁違い!確かに中華料理やラーメンの具材が目に浮かびます。 水産缶詰は合計$99,632,000で 1)まぐろ $59,851,000(タイ60%、インドネシア30%、その他10%) 2)あわび $23,360,000(オーストラリア98%、その他2%) 3)かつお $5,444,000 (インドネシア74%、その他26%) 4)かに $2,527,000(ロシア78%、その他22%) 5)いわし $2,010,000(ノルウェー72%、イギリス10%、その他18%) 6)さけ $1,917,000(カナダ36%、アメリカ23%、中国18%、ロシア17%、その他6%) やっぱり日本人はまぐろが大好きなんですね。2位のあわびも驚きで、3位以下を大きく離しています。 輸入に比べると日本からの缶詰の輸出は11,000トンで、主なものは、さば3,912トン、いわし947トン、まぐろ・かつおが494トンなどと圧倒的に魚の缶詰です。(輸入の金額ベースと違いすみません)やはり日本が漁業大国で、日本の缶詰史と密接に重なっていることがよくわかります。 |
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