旅の缶詰 |
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旅先で見つけた缶詰 |
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みなさんは旅はお好きですか?今は日本国内はもとより海外も自由に旅行にいける時代です。そんな旅先で見つけたちょっと変わった優れものの缶詰をご紹介しましょう。 旅の始まりは北の玄関函館から。なんたって水産加工品、缶詰の本場です。 ここには、「えぞ鹿カレー」と「トドカレー」という名物缶詰があります。4号缶ですから内容量は410gぐらい。紙に大きく絵の描いたパッケージが特徴です。教会で有名な元町の(株)恵比寿という会社が作っています。函館の中でも朝市やお土産物売り場、デパートの食品売り場にもあります。 私はこの缶詰、大変気に入っています。まず、パッケージがいい。大きな4号缶の正面にトドや鹿の絵を配しトドカレー、えぞ鹿カレーと力強い文字で縁取りも黒く書かれています。これだけで北海道のダイナミックさを十分に表している。そう思えるのです。 次に中身のカレーです。まぁ、味は特別なことは無いのですが、トドも鹿も臭みや癖のある肉でしょうから、カレーに調理することで、それを上手にカバーしている。しかも、缶から開けて鍋に移して火にかけながら、肉を見つける楽しみが出来ます。決して肉が少ないというのではありません。カレーになっていることでストレートでない分想像力を働かせる楽しみが出来るのです。盛り付けし、スプーンで口に運びながら、「へぇ~こんなのなんだ」って楽しめるのです。たっぷり北海道を満喫できるカレーと言えるでしょう。 次の旅は東北海道の観光地、摩周湖に飛びます。 北海道東部、阿寒国立公園内に位置するカルデラ湖で、アイヌ語では「カムイトー(神の湖)」というそうです。ここの湖は川による水の流入・流出が無く、地球環境変化を知るモニタリング調査の対象となっていて、時々、自然をテーマにしたテレビ番組などで湖水の様子を見るほかは、湖内は阿寒国立公園の特別保護地域に指定されていて、人は入る事ができません。文字通り眺めるだけの湖なのです。 ここで、売られているのが「霧の缶詰」です。なにそれ?って言いたいでしょう。本当になにそれ?なんです。 今の若い人はご存じないかもしれませんが、歌手の布施明さんが1966年に歌ってヒットした「霧の摩周湖」(作詞:水島哲、作曲:平尾昌晃)という曲があります。 これにより摩周湖は霧の湖というイメージが定着。今では、観光客が行って霧に囲まれるとやっぱりねといった感じ。運良く晴れようものなら、宝くじに当たったような喜びようです。 このイメージをそのままを缶詰にしたのが、「霧の缶詰」なのです。 普通のジュース缶に晴れた摩周湖の写真を巻いているという、霧で見られなかった人に配慮したデザイン。この缶詰、レストハウスの職員の方が、手作業で缶に蓋をしてラベルを巻くというごく簡単な方法で作られており、在庫が少なくなると数個づつ作っているようす。霧は入っていませんがおふざけいっぱいの缶詰です。 さて、お次の旅はどちらへ行きましょうか。日本海岸を下がり、石川県金沢はいかがでしょうか。 今、私の手元に「たらこの缶詰」があります。平3号缶、4号ポケット缶といわれる掌サイズの小さな缶詰で、どちらも「たらこの缶詰」なのですが、一つはそぼろ、もう一つは味付になっています。 数年まえ、知り合いのところで、たらこをまぶしたレンコンサラダをご馳走になり、美味しかったので作り方を教わりました。そこで活躍していたのが、たらこのそぼろ缶詰だったのです。味付けはあっさり目でサラダによく合い、早速教えていただいた近くのスーパーで15缶ほど買い占めて来てしまいました。自宅に帰ってからも、カナッペにしたりサラダにしたりと楽しんだものです。 2年ほどして、また知人の家に行った際、その人は、たらこの缶詰を買って待っていました。恐縮するやら照れるやらです。そのとき、知人が用意してくれていたのが、もう一つの缶詰で、初めのとはメーカーが違い、味付の缶詰だったのです。こちらの方は味付とあるように少し濃い醤油色をしています。パッケージに写る写真も最初のそぼろはほぐした写真ですが、2つ目は切り口も綺麗に形を整えてあります。どちらも美味です。 実は、福井県や石川県には魚卵を食べる文化があるようです。金沢の近江町市場に行くと、ふぐの卵巣を糠につけて毒気を抜いた(3年かかります)ものが売っています。あぶったりお茶漬けにして食べるのですが、珍味です。「くちこ」と呼ばれるナマコの卵巣を干したものも高級珍味として有名です。 ですから、たらこの缶詰はごく当たり前に発想されたのでしょう。能登や金沢、石川県の方へ行く機会があったら是非買い求めてみてください。きっと文化の発見があることでしょう。 旅の終わりは、京都天の橋立です。やはり日本海岸を下ってきました。 ここには日本が世界に誇るオイルサーディンの缶詰があります。竹中缶詰の商品です。 京都府宮津は丹後半島の根元、天の橋立で有名なところです。 このオイルサーディンに出会った時には、思わずほぉ~っと感心の声が出ました。パッケージがすばらしい。蓋に天の橋立の風景が一面にプリントされ、一目地元を大切にしているなぁという好印象です。期待しながらプルトップを開けると、そこには小さないわしが横向きに尾を内側にして並んでいます。小指ほどの小さないわしはオイルのせいばかりではなく、肌がつやつやして身に傷などありません。工場で詰める作業員さんたちの心配りが伝わってくるようです。 オイルは綿実油を使用し、どこまでも透き通っています。皿に開け、一箸つまみ口に入れると、いわしの身がしっかりと締まっているのが分ります。鮮度はもちろん、調理にも気を配った丁寧な仕事だなと分ります。 フライパンに移して、火の加減をみながらぷつぷつ音を聞き、油も一緒に皿に盛り付けます。レモンや醤油をかけてもいいですが、是非、そのまま食べてください。いわしと綿実油の正直な味が控えめに、でも、しっかりと伝わってきます。竹中缶詰のオイルサーディン。私はいつも最後の一尾が残り惜しいほどの気持ちになりながら、いただいています。 缶詰の旅はまだまだ続きます。海外にも飛び出すかも・・・ その時も是非お付き合いくださいね。 |
熊カレーもありました 味付けタイプの たら子の缶詰 ![]() 世界に誇る竹中缶詰 のオイルサーディン |
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